Meraki MX のモデル選定方法は MS よりも遥かに簡単です。MX は使用できる機能が全てのモデルで統一されているので、スペックで選択する必要があります。アクセサリも MX の場合は簡単です。もちろんエントリーモデルである MX67 や MX68 はLTE や無線が付いたモデルがあるので、50 クライアント以下の拠点では用途に応じて選ばなければなりません。MX の選定で悩んでいる人は少ないと予想していますが、正しいモデル選定を行うためにも、この記事で選定となる軸を紹介したいと思います。
スペック
MX では以下の 2 つの質問をすればモデルが決まります。
- 拠点のクライアント数はいくつか
- VPN トンネル (クライアント VPN + 拠点間 VPN) 数はいくつか
各 MX のスペックをまとめた表は下記になります。W は Wi-Fi モジュールが付いたモデル、C は SIM カードを挿せば LTE を使用できるモデルになります。
モデル | クライアント数 | VPN トンネル数 | メモ |
---|---|---|---|
MX64 | 50 | 50 | |
MX64W | 50 | 50 | |
MX65 | 50 | 50 | PoE ポート有 |
MX65W | 50 | 50 | PoE ポート有 |
MX67 | 50 | 50 | |
MX67C | 50 | 50 | アンテナは取り外し可 |
MX67W | 50 | 50 | |
MX68 | 50 | 50 | PoE ポート有 |
MX68W | 50 | 50 | PoE ポート有 |
MX68CW | 50 | 50 | アンテナは取り外し不可 |
MX75 | 200 | 75 | PoE ポート有 |
MX84 | 200 | 100 | ファンレス |
MX85 | 250 | 200 | ファンレス ラックマウント用金具別途購入 |
MX95 | 500 | 500 | ラックマウント用金具別途購入 |
MX100 | 500 | 250 | |
MX105 | 750 | 1000 | ラックマウント用金具別途購入 |
MX250 | 2000 | 3000 | |
MX450 | 10000 | 5000 |
MX67 でのクライアント数の上限は 50 台となっていますが、51 台目を繋げたからといって必ずパフォーマンスイシューが発生する訳ではありません。ですが、Meraki としては絶対に守ったほうがいい数字となっています。2 つの数字を守っていれば、パフォーマンスイシューに陥ることはありません。気になる場合は、Meraki の営業からデモ機を借り、オーガナイゼーション > サマリーレポートの「デバイス使用率」を監視することもできます。

アクセサリ
MX のアクセサリで気にするのは電源ケーブルの数と SFP・SFP+ だけです。特に MX250 と MX450 の WAN ポートは SFP もしくは SFP+ が必要になります。また、冗長電源を搭載できるモデルも MX250 と MX450 ですが、冗長電源も付属するので追加で購入する必要ありません。下記の表にも各 MX モデルのアクセサリ情報をまとめてみました。
モデル | 電源ケーブル数 | SFP WAN | SFP+ WAN | SFP LAN | SFP+ LAN |
---|---|---|---|---|---|
MX64 | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX64W | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX65 | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX65W | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX67 | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX67C | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX67W | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX68 | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX68W | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX68CW | 1 | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX75 | 1 | ◯ | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
MX84 | 1 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ✖️ |
MX85 | 1 | ◯ | ✖️ | ◯ | ✖️ |
MX95 | 1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
MX100 | 1 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ✖️ |
MX105 | 2 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
MX250 | 2 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
MX450 | 2 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |